ラフロイグの代名詞ともいえる「ラフロイグ10年」。スモーキーウイスキー好きなら必ず名前を聞くこの1本。個性派のウイスキーとして知られるラフロイグがどんな味わいなのか、実際に飲んだ感想をレビューします!
ボトルを手にした瞬間の印象
まず、ボトルデザインはクラシックで洗練されています。白地に黒のロゴ、そして深い緑のボトルカラーが目を引きます。このデザインは200年以上の歴史を感じさせつつ、現代のスタイリッシュさも兼ね備えていて、インテリアとしても映える美しさです。
封を開けた瞬間、ふわっと立ち上がる香り。これがラフロイグの第一印象です。期待が一気に高まりました。
香り – ピートの奥に広がるアイラ島の風景
グラスに注いで鼻を近づけると、すぐに感じるのは強烈なピート(泥炭)の香り。しかし、その奥にはバニラのような甘さや、海風を思わせる塩気が混ざり合っています。まるでアイラ島の湿地帯と潮風をグラスに閉じ込めたかのような香り。香りだけでも十分楽しめる豊かさです。
味わい – 最初の一口で広がる深い世界
一口飲むと、ピートのスモーキーさが口いっぱいに広がります。その後、驚くべきことに甘さとスパイス感が絶妙なバランスで追いかけてくるのです。シロップのような濃厚な甘さと、ほのかな苦味が同時に感じられる、まさに「複雑な味わい」。
さらに飲み進めると、ヨードや薬草のニュアンスが顔を出し、これがラフロイグらしい「薬品っぽい」とも言われる個性に繋がっています。この個性がラフロイグ10年の魅力であり、一度ハマると抜け出せない理由でもあります。
余韻 – 長く続く海の記憶
飲み込んだ後も、ピートの香りが口の中に長く残ります。そして、その余韻は塩キャラメルのような甘じょっぱい感覚に変わっていきます。10年以上熟成された原酒の奥深さがここに凝縮されているようです。
おすすめの飲み方
今回、いくつかの飲み方で試しましたが、それぞれ違った顔を見せてくれました。
ロック
氷で少し冷やすことで、より滑らかで飲みやすくなります。夏の暑い夜にぴったりです。
ストレート
最もラフロイグ10年の個性を堪能できる飲み方。濃厚なピートと甘さがしっかり感じられ、ウイスキー本来の魅力をダイレクトに楽しめます。
トワイスアップ(水を少量加える)
水を数滴垂らすと、ピートの強さが少し和らぎ、甘さやバニラの香りが際立ちます。初心者にもおすすめ。
総評 – ラフロイグ10年はまさに「特別な時間」を彩る1本
ラフロイグ10年は、ただ飲むだけでなく、その香りや味わいを「体験」するウイスキーです。強烈なスモーキーさやアイラ島特有の個性は、まさに唯一無二。一口飲むごとに、新しい発見と感動があります。好き嫌いが分かれるといわれるこのウイスキーですが、私は完全にその魅力に引き込まれました。特にウイスキーをじっくり味わいたい夜や、自分へのご褒美としてぴったりの1本です。
以上です、またね!